たっくんの勝手な考察

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つまんねー時代になっちまったな

最近までこのコロナ禍に夢と希望を与えてきたと言っても過言でない「鬼滅の刃」だがアニメや流行りには一種の時代の象徴が反映している事は言うまでもない。そこで今回は今のつまんねー時代になっちまうまでの時代の経緯に遡ってみようと思う。

さて、時は高度成長期時代(生まれてないけど)敗戦でのアメリカの呪縛から20年が経ち日本人持ち前の真面目さで経済を一気に押し上げた。景気は上向きだが人々のどこかに疲れが来ていたそんなときにロックやフォークソングが「そんなに頑張らなくていいんだよー」と中堅層を元気付けた。映画も合わせて植木等が大ウケ、いわば真面目すぎる日本人にオアシス的な一石を投じた形になったのかもしれない。

 

またこの時代のヒーロー物は今の多人数チームヒーローではなく、一人が特殊能力を持ち人々を悪から救う救世主的な絵面、しかもこの時代はまだまだ情報欠如が著しく大衆心理を考慮してか、ヒーローは決して人々にバレてはならないと言う時代だ。ウルトラマンをはじめレインボーマン・電磁マンなど怒りが頂点に達し変身する時は人知れず、また悪を倒してからその場で一旦疲れきっているのにわざわざ空に飛び立つウルトラマンなどもその代表的な例でお後がよろしい。デビルマンなどはエンディングテーマで何度も知られちゃいけないことを歌詞に唄うくらいにヒーローがヒーローであることをひた隠しにした。このように時代のヒーローは特殊能力により身につけられたものであったが、これもある意味時代背景であって富裕層や社長はあくまで大衆に対し余裕を象徴にしながらも苦しい現実があっても従業員にはひた隠しにしなければならないと言う暗黙のルールが存在した。それが上の立場たる姿勢であって、同様にヒーローはおごり高ぶる事なく頭を垂れて生きてます。がカッコいい時代とされた。

 

やがてそんな強いものの生き方と責任を説いた昭和の時代が終わりを告げSNSが急成長すると、とたんに責任と言う物にはてなマークが灯る時代になったのが問題と自分は考えている。前も自分の体験を記したがパワハラモラハラ、カスハラと何でもかんでも責任には縁遠い輩が自由に発言する宛名の無い意見がまさに言ったもん勝ちで飛び交うようになった。

このSNSのつぶやきとやらが解禁されるや否や時代が急激に変わりはじめたのだ。経験則の無い、また先程も言った責任ワを背負ったことの無い輩が平気でとやかく物議を大衆に不平をかまし始めたからこれが厄介。そしてこの不平を言うヤツは立派な正義と信じていて時代は「人それぞれの正義時代」に変わってしまったのだ。

 

例えば企業を支える社長、役員から末端の社員までさまざまな声があるなか会社を成長させるために考えや方針を絞り混まなくてはならないが、全ての要求に答えていては何も決断出来ない、また白黒を付けすぎても明らかな差別が生まれてしまうためそこは上手に社内を取りまとめなくてはならないだろう。そうなると一定の社員とも密にはなれないし社長はある程度の偏りに決断を強いられるのが常だ。それは人知れず実は孤独を意味する。その苦渋の心理も理解する由もない中堅層に不利が及ぶとSNSで大衆に正義の共感を求め出すこれが「言ったもん勝ち時代」だ。

 

SNS時代は役員から末端の社員までだれもが宛名の無い責任を放棄する叫びを発信し始めたらそれこそ大変、中には留めたい情報を暴露するヤツやウソを付いてまで共感を得たい輩や、とんでも無いアナーキーな輩まで一個人が被害者となれば社長の決断まで訴える時代になった。

ただそこに存在するのはそれぞれの「責任を伴わない正義」と言う厄介な発言にある。

 

くそメディアはそれに反応し一部の大衆意見をあおるように取り上げ時代の在るべきグレーゾーンも無くなりつつある。

政治献金などは悪い物ならそれは悪だが時期尚早に使われる先行投資金や一部の悪を排除するために使われるグレーゾーンのお金は必要だと考えられるがそれも知ることが出来なければ悪。また最近騒がれている不倫排除の問題も大きなお世話だ、社会的立場のある大人通しの不倫なのだからとやかく騒ぎ立てる事がつまらない。本人達にとってはそれがあってこそ自分が自分らしくまわりを平和に保つため必要な愛である事の意味もその立場に立ってない人でなくては到底知りえないだろう。

 

SNSはこのコロナ禍で良い意味ではリモートや仕事の加速化やインターナショナルの壁を取り除いてそのあり方をも変化させた、しかし悪い意味では宛名の無い無責任な主張をあたかも正義面する輩が出ている事、またそれが多数ならばメディアも数字欲しさにのっかってただただ煽るから結果的に世の中がおんなじ顔になろうとしているではないか。あーつまんない!!

 

冒頭にあげた鬼滅の刃はそう言った意味では全てにおいて100点満点であることにお気づきだろうか?

ストーリーは大正時代のものでありすべての人物の生い立ちがハッキリしていてグレーな部分が無いことにフリークの心を射止めた点、次にヒーローが鬼滅隊として複数存在し天性の強さから努力的な強さまで様々であること、そしてその中の丹次郎は未だに努力中であり、トップではないところが大衆ゾーンの共感を射止め、またその努力は彼女や恋人ではなく妹である点、さらにその部分を深掘りすれば鬼滅隊だけでなく退治されるべき鬼のルーツもハッキリさせるのだが、グレーゾーンな「恋人や彼女のため~」は一切存在せず、全ての戦いのエネルギーが妻や家族から来るものである点でグレーゾーンがほぼ皆無な点など・・

 

何だかとりとめの無いコメントをまとめてみたが読んでいただいた方は自らのルーツにすり合わせしてみては?