クラウン ハイブリッドシステムチェック が出た
2018年クラウンハイブリッドのHVバッテリー交換をすることを決断しました。
ひとえにHVバッテリー交換と言ってもその決断までに3か月程の時間と考察を重ね、その過程と思いをブログで綴ってみました。一人でも参考になる方がいたら幸いです。
はじめに自分のクラウンハイブリッドについての現状を紹介します。
●クラウンハイブリッド22年後期型 GWS204 3.5L HV
プリクラッシュ サイド・前後部
レーンキープアシストLKA付き
ナイトビューシステム
18スピーカーサウンドシステム
●2017年9月時点での走行距離21万キロ
●タイヤはH17年12月よりダンロップルマンⅤのニュータイヤ 225・45・18
●年間走行距離 平均3万キロ
はじめにこのハイブリッドシステムチェック(以後SCと呼称)が点灯したのが2017年の9月だった。営業途中に突然このポーンとの音と共にファイングラフィックメーターに黄色い文字で点灯、すぐに近くのディーラーで検査を受けて下さいとの表示。
結果はHVバッテリーの劣化で取り換え時期になっているとの検証結果だ。すぐに走れなくなると言うことは無くこの時に表示のリセットをしてもらう。
こうなると次に出た時には覚悟を決めなくてはならない。ただしこの状態ですべての個体が当てはまるとは考えないでいただきたい。あくまでどのくらいの猶予があるのかを判断するうえでの参考になればと思う。
HVバッテリーは後部座席に車体の幅に沿った形で設置されていてたくさんの電池バックの集合体の総称でその性能は日進月歩で進化している。修理費においてもHV車の普及が増えるに連れて段々安くなっているのが現状だ。
調べると専門の民間修理工場でも中古のバッテリーや状態の不明なバッテリーを安く入手し交換修理を行うところもあるがこればかりはその後のメンテナンスもどう出るかが不明であるところからお勧めはしない。
またこのHVバッテリーはHV車のエンジンとの燃焼効率をコンピューターで管理しているのでいわば動力性能に影響する部分であり、従来から車に付いているA4程の幅のバッテリーが付いて無いのかいうとそうではない。車内・エンジン始動・ライト・コンピューターを動かしているのはもう一つのサプライバッテリーと言うところに委ねられている。
ディーラーさんに行くとコンピューターとHVバッテリーの交換を見積もるところもあるが、まずはHVバッテリーとサプライバッテリーの2種の同時交換をお勧めする。ディーラーさん曰くHVバッテリーの交換後10万キロ以下での故障はいまだかつて無いとの事から7万や10万キロちょいでこのSC表示を点灯させたらまずこのサプライバッテリーの異常を疑ってもおかしかないのでは?との答えに導かれたのが今回の経験からだ。
また通常HVバッテリーは自分の車のように20万キロ程使えるように作られているらしく多くの方はこの選択肢に直面することは無いだろう。そしてHVでは動力部分でこのバッテリーが補助するために通常ガソリン車に付いているバッテリーもかなり持ちが良いといえるようだ。ゆえにHV車ではこちらのバッテリーか、補助バッテリーの方の異常かを素人が判断することができないばかりか、ディーラーさんに持ち込んでもまだまだ事例が少なく、その問いに正確な答えはだせないと言うのが現状だ。サプライバッテリーはトランクのサイドに搭載されている。
さて、上記は新しく取り換えたサプライバッテリーだがこれだけなら部品は47,000円に工賃
気になるHVバッテリーは25万で同時に交換するとバッテリー2本同時交換で325,000円なり~。
ここで普通に考えられるのは中古車の売買による差額計算になるのではないだろうか?
ここでちょっと待って!と提唱したい。実は此の程HVバッテリー取り換えに気になる事をディーラーさんから言われた。HVが今徐々に安価になっているのは勿論需要者が増えた事、もう一つは供給側もHVバッテリーの統一化をすすめることで質の良いものを大量に生産できるようになったと言うことにある。現在ではニュープリウスとレクサス・クラウン等は同じバッテリーを使用しているとの事。昨今において毎回08モードでの平均燃費が上がっているが物理的に考えてもダウンサイジングや燃焼効率には限界がある、なのに燃費が上がるのはもはやこのHVバッテリーの性能でしかないところは疑う由もないだろう。ならば新しくバッテリーを換えれば燃費が新車時より上がるのではないだろうかと考えてもおかしくないなと思った。
そもそもこのクラウンはV6HVでエンジン295馬力電気200馬力の現行マジェスタの前身だ。基本的に現行において大幅にエンジンが改良されたとは考え難くその燃費性能はHVバッテリーにあると考えるのも普通だ。GWS204の諸元表によれば08モードの燃費は18キロ。ただ現実問題実走は首都圏でも12キロ程度だった。そして修理の直前も10~11キロの燃費だ。ところがその予想は2018年修理が済んでからの120キロ程度の実走平均燃費を見ていただきたい。コレだ!
修理が済んでからの127キロだ。このように明らかにHVバッテリーは進化している。環境は追記するが外気温8度の中、首都圏の郊外とは言え内気の暖房を弱程度使用しこの実走燃費は新車時にも見たことが無い、このGWS204 キングオブクラウンは更なる変化を遂げ生まれ変わった。このままでいて~~♡
〈交換から5000キロ走行した結果〉
さて、HVバッテリー・サプライバッテリーを交換して5000キロを走行した。
結果としては冬を乗り切ったばかりの今、気になる燃費だが残念ながら新車出荷時と同じになった。少し過剰に期待した部分では残念だが、まずその他の警告や表示などは全く出なくなりまた長く付き合えそうだ。当初気になったコンピューターの入れ替えなども必要が無かったことが実証されたのではないだろうか。
<交換から20000キロを迎えて>
HVバッテリーを交換してから早くも20000キロを迎えて現在の車両情報を記録したい。
流石にクラウン、あれからナビの書き換え更新をしたくらいで特にオイル交換以外にしているメンテナンスは見当たらない。
走行上、タイヤの交換もしたが本件には関わりがないのであえて触れない。
さて、気になる実走はやはりカタログ値の12~13キロ程度に落ち着く。2018年の今年は猛暑日の続くなか営業をしているので夏期の冷房のフル回転で、やはり燃費はおおいに影響を受けるようだ。ただし、朗報と言えば今回15代目のクラウン、再び3.5リッターハイブリッドの復活で200系ハイブリッドは再び人気の再燃がおきてもおかしくないのではないだろうか
クラウンビヨンドは洗練されていてカッコいいが、個人的には営業車と考えることからニューフェイスはまだ時期尚早と言える。
ならば200系のHVバッテリーを一新して整備してオーナーになる、と言うのは充分有りだと思い、このブログがそんな方々の一助になれば幸いです。
<バッテリー交換から5万キロ経過>
2019/4月に何回目かの車検を迎えた。まずハイブリッドの調子は全く問題なしで突然の警告灯もすっかり皆無。
26万キロを3.5リッターハイブリッドで乗り続ければ、すでにクラウンのメンテナンスに関してはディーラーさんでさえも自分を参考にお客様アドバイスをするとのこと。
そんな中で4月には次の2年を乗るための車検を通した。ゼロクラウンの時もそうだったがこの20~25万キロ辺りのメンテナンスは次の10万キロをどう快適にのり続けるかの大切なキーポイントになる。まずはタイヤを交換する。最近のお気に入りは迷わずダンロップルマンⅤだ。そしてワイパーブレード交換、エンジンのエアフィルター交換、ブレーキに関しては15万キロ程度で一度変えたがまだ5ミリ程あるとのことで様子を見る。通常ならばこのあたりはとっくに交換時期だが、これはハイブリッドの特性上、回生ブレーキを使い充電するしくみがパットの寿命を長持ちさせるのだろうとメカニックさんも興味深げにしていた。かくしてハイブリッドが交換に多額の費用を要するのはコスパとしてどうか?などもあったのだが、ブレーキパットの持ちさ、エンジンルームも電気の動力を併用するためまだまだ磨耗が少ない綺麗だとの検証結果など、様々な状況から考察してもハイブリッド、もしかしたら以外にガソリンエンジン車よりも長距離乗れるのではないか?こうなるともう行けるとこまでこの記事もレポートし続けようと思う。